妄想の中で言ってみよう

時は20XX年。日本は異常気象により小麦の値段が急騰、それに伴いパンは市場から姿を消し、人々はパンを求めデモや暴動を起こした。首相は海外からの輸入を図ったが、小麦は世界的に不足しており、満足な結果はでなかった。人々の不満は日々募り、それはピークに達し、ついに皇居を取り囲むまでになった。
そのとき、日本の王であった僕は民衆の前に姿を現し言い放った。
「パンがなければ、お米をたべればいいのに」
人々は手を叩いて頷き、みなお米を食べるため家路に着いた。

                                    おしまい