地獄絵図

ゴールデンウィークのため地元に帰ってきた友人に会いに行った。彼に仕事の話を聞くと、まだ研修中というのに相当キツイらしい。もう既に休みが月に四日と言う。さらに、来月からは残業の解禁で、平均的な終了時間は二十二時だそうだ。それでも、出社する時間は相変わらず八時らしい。ぬるま湯の大学生には、地獄の環境に聞こえる。そして、僕がいつまでこっちに居るかと聞くと、明日には帰るとの返事。ゴールデンウィークの休暇は二日だけらしい。友人が社会人になる前、会社からカレンダーを貰い、赤印でかかれた日の多さに驚き、就職先には友達がいないから休日が暇でしょうがないだろうなぁといっていたことを思い出した。どうやらそれは全くの杞憂だったらしい。
会社に入って余りの休日の少なさに、友人がカレンダーの赤印全くの嘘ですよねと先輩に愚痴ったところ、こんな返事が返ってきたそうだ。


「赤印は休暇の日じゃなくて、給料が高い日っていう意味なんだよ」