お水の話し

中学生の頃の同級生の女が、所謂キャバ嬢というものになっていた。僕が幾ら貰ってるかと聞くと、彼女は「五十万ぐらいかな」とあっさり言う。ちなみに昨日の書いた友人の月給は二十万である。年功序列の時代の親父の給料もぶっちぎりだ。僕が衝撃の余り唖然としていると、「十日でそれだから、月に百五十万ぐらいだね」と、彼女は続けた。単純計算すると一日五万だ。僕の一ヶ月のアルバイトの給料を、あの腐れ女どもは一日で稼ぐのだ。さらに、貢物などをバンバン売っていくと二百万を超えることもあるらしい。毎日残業して、週に一日しか休まず、死にそうになるまで働いて三十万だぞ。話しになんねぇ。僕が五百円のラーメンと八百円のとんかつの三百円の差額に小一時間悩み苦しんでいる間に、彼女は時給である七千円を稼ぐのだ。


僕は一生三百円で悩んでやる。