ゲームクリエイターさんの話 その2

話が始まって30分程度が経過したが、未だにH君の鼻はニョキニョキニョキニョキ伸びている(嘘を吐いているという表現じゃなく)。早くへし折らないと大変な事になると僕が思っていると、えらい人は大まかな職種の話を始めた。
まずはキャラデザイナー。ゲーム内のキャラやアイテム、建物等のグラフィックを考えたり描いたりする人について話だった。僕はキャラデザインなんて、絵が上手くてセンスがあればいいと思っていたがそうではないらしい。昨今、ゲーム内のキャラクターはポリゴンで表現されるため、ポリゴンで表現できるデザインする、つまり、ポリゴンについての知識がないと幾ら絵が上手くてもデザインは任せられないらしい。また、写実的な画風とオリジナリティのある画風がかけなくてはダメらしい。
次はグラフィックデザイナー。絵を実際にポリゴンで表現したり、CGムービーを作る人。会社によってはキャラデザイン等の内容も含むらしいが、この会社では別のよう。書かれた絵を忠実に3D表現できることと、大雑把な指示からでもその世界を作り上げる広い知識とオリジナリティが必要らしい。
次はサウンドクリエイター。ここは余り募集していないためか、説明が少なかった。要は、非現実的な音を違和感無く、表現できることらしい。例えば、人を切るときの音は、実際にゲームで聞く音ではない。それを如何に当たり前のように聞かせられるかという感じらしい。砂煙の音とかすげぇ難しいらしい。
そして、プログラマー。プログラムを作る人。そのままだなぁ。唯、言われたプログラムが作れるのではなく、ゲーム的なプログラムを作れる必要があるらしい。僕には正直よくわからなかった。また、ゲームを作った後、膨大な量のプログラムの中にある無数のあるバグを直せる根気が必要らしい。
最後にゲームプランナー。ゲーム全体の設計者。僕は適当にすげぇアイディアとか発想の出来る人と思っていたが全然違った。ゲーム全体の設計をするわけだから、上記の全ての事を理解していいないとダメらしい。パーフェクト超人だね。それに、数百枚に及ぶ設計を書く根気も必要らしい。
僕はあまりの話しの面白さに、H君の鼻っ柱が折れているか確認するのを忘れていた。


H君の鼻の運命は!
もう少し続く。