悪魔との取引

今日、悪魔が取引を持ちかけてきた
やつは十字路に佇む俺の後ろにいた
やつは言った、代償など要らないと
ただ、ただ「はい」と言うだけでよいと
それはただ苦痛で、ただ快楽だった
俺は言われるがまま「はい」と言った
俺は手に入れ、又はただ単に失った
俺はそれを使うのか、使わないのか
ただ、それは捨てることができない
何があっても俺の後ろにあるだろう
何をしても俺の真後ろにいるだろう
手に入れたのか若しくは失ったのか
譲り受けたのか、或は奪われたのか
何一つわからず、わかる日も来ない