[感想]ぼくらの 3 (鬼頭 莫宏)

「ぼくらの」の3巻を買った。相変わらず予想のつかない死にかたをする。鬼頭莫宏は異常だ。残酷で、容赦が無い。この人の作品の特徴として主要キャラの殆どが不遇で惨めな人生を送る。「なるたる」のミミズジュースなんかは度肝を抜かれた。そして、その描写が非常に巧い。といっても、グロテスクというわけではない。人によっては美しいとさえ感じるかもしれない。なんと表現すれば良いか分からないがただ気持ち悪く、それが僕には心地よく感じる。変態だからね。そんな鬼頭莫宏が15人の少年少女の死を描くのが「ぼくらの」だ。この漫画は2巻からが好きだ。「なるたる」でもそうだったが「ぼくらの」でも最初は、幸せな日常の風景を描いていて、2巻からは死を確約された少年少女の日常が描かれている。僕は自分が死ぬとわかったら、何すんだろうなぁ。
変体ヤロウは見ると良いよ。